読書「カレーなる逆襲」乾ルカ

北海道にある「道大」と「樽大」の学園祭におけるカレー対決に向かう樽大野球部メンバー達のカレーなる戦いの記録と物語。

不祥事を起こした結果、活動休止中の樽大野球部に依頼されたのは、道大文化祭でのカレー対決への出店。

目的も背景も分からないまま、とりあえず適当に作ったカレーで挑むと、相手はスパイスを使った本格的なカレーで見るも無残な大惨敗。

しかし、そのカレーは元々樽大が持っていたレシピだった。そのことを知り、再選を申し込み、カレーの特訓を始めるのであった。

これ、どう考えても北大と小樽商大がモデルだと思うけど、流石にこのままじゃマズイんじゃない?と思ったら、後書きになんてことはない、これは実際にカレー対決を行なっている両大学をモデルにしていると明確に記載が。

へえ、カレー部なんて大学にあるんだ。なんと羨ましい。と思ったが、僕が卒業した大学も部活とサークルはカオス状態だったので、ひょっとしたらカレー部もあったのかもしれない。

樽大カレー部のメンバーは、みんな自分の心というか過去に傷を持っている。それをカレーを作ることで乗り越えていくという青春物語。

いやはやカレーは素晴らしい。

すでに完全に日本の食文化に溶け込んでいるし、肉からシーフードに野菜まで栄養素たっぷりのメニューなのである。

なお、インド人の同僚も日本のカレーが好きだと言っていた。日本カレー、おそるべし。

本書の中での印象的なセリフとして、

カレーは全部美味しい。あとは好みの問題。

というのがあって、ああ、そうだよな。

美味しい、美味しくない、ではなくて、美味しいんだけど好みなのか違うのか。そういう感想を言えるようになりたい。

あ、ただ、そう言えば、ぼくが新入社員で入った会社の研修センターのカレー、あれは本当に美味しくなかった。同期の皆が合意できる味だった。一体、どんなレシピだったのだろう。

カレー万歳。やはりカレーは美味しいのだ。