読書「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい(三戸正和)」

読書(ビジネス書)

いま、中小企業では黒字でも後継者不足が理由で倒産することが少なくないという。

大企業でサラリーマンをやっていた人には、中小企業のオーナーとなって経営するだけの能力が十分に備わっているので、退職後に中小企業を買収することをオススメしている。

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サラリーマン引退後の第二の人生を資産家として過ごす

サラリーマンで会社を辞めると、そのあとは再雇用制度を使っても現役時代の半分程度の給料しかもらえず、かつ、65歳くらいで終わってしまう。人生100年時代、それだけで資産を形成するのは大変である。

それよりも、60歳で会社を買って1000万円の役員報酬を得ながら、毎年500万円程度の経費を使い、かつ、家族を会社役員に据えればさらに節税にもなり、70歳以降で引退するための資産を形成できるという。

ただの給与所得者から企業オーナーとなって資産家への道へ。

なんて素晴らしい老後へのロードマップなんでしょう!!!

大企業中間管理職は中小企業社長業をできるのか

うーん、いまいち信用できない。この本を読んで「そうだ!中小企業を買おう!」という気が起きない。

本書で大企業の管理職は、日常的に会計的な処理や業務改善、販促活動や顧客対応などさまざまな業務を同時並行で実施する能力がある、と言っている。

実際、その手の業務を日常的に遂行しているという感覚はある。

そして、その簡単なことが中小企業ではできておらず、その手腕を発揮すれば業務効率が良くなって業績向上が見込める企業が沢山あるのだと。

それはそうなのかもしれないが、それは社長の仕事ではなく中間管理職の仕事の域を出ていない。あまりにも中小企業の人たちのスキルセットを馬鹿にしてないだろうか。

そして、そのスキルが中小企業のオーナー社長として通じるかどうかと言われるとまったく自信がない。元来優秀な人材が揃っている大企業で中間管理職をやることと、中小企業ですべてをコントロールする社長業が同じわけがない。

中小企業の社長をやっている人は何人も知り合いがいるが、その人たちに勝てる、いや、少なくとも同等レベルに達しているという自負がまったくない。彼らは身を粉にして禿げ上がるような思いをして日々を過ごしている。

気楽なサラリーマンとして生きる道

サラリーマンは自分が失敗しても会社自体が倒産するような事態になることは確率ほぼゼロなので気楽なものである。明日もクビになることなく仕事もあって給料ももらえるはずなのだ。しかし、社長になるとそうは行かない。

しかも、300万円で買える時価総額や価値しかない中小企業が、そのまま安定して運営できるようになるとは思えない。最低でも1000万円は資金として必要なのではないだろうか。

また、オーナー社長になるということは、連帯保証人として家などの資産も担保に入れるケースもあるだろうし、ノーリスクという訳にはいかない。

私にとっては、この投資方法は合わなそうである。ゼロから起業するよりは簡単なのかもしれないが、社長業と中間管理職のスキルセットは違いすぎる。

普通のサラリーマンとしての能力しかない人間が、無理に社長業をやることもないだろう。もし、その時やタイミングがあれば向こうからチャンスはやってくるだろうから。

大企業中間管理職のスキルセットとしての業務改善などが世の中に求められているのであれば、自らが社長になるのではなく、そういう社長に請われる形で働ければよいのかな、と思うのである。

資産形成は、そもそも大企業の中間管理職であれば、給料や退職金で最低限の資産形成はできそうなものである。不動産と同じように、自分のところに話が回ってくるような案件は大して美味しくないものだろう。そうそう普通の庶民に美味しい投資話が来るわけがないのである。

もちろん、中小企業を買ってオーナー社長として資産家になれるスキルを持った人もいることは間違いないだろう。すべての人が成功するわけではないことも間違いないだろう。

その自信がある人は、本書を読んでみるのもよいと思う。

 

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