読書「魔力の胎動」東野圭吾

映画にもなった「ラプラスの魔女」の続編ではなく前日譚。

ラプラスの魔女」を読んだのがかなり前の話なので、ストーリーの細かいところまで覚えていないので、何がどうつながるのか、もう一回「ラプラスの魔女」を読まないと思い出せなそうである。

短編5部になっているものの、最初の4部は繋がっている。

鍼灸師のナユタ、ラプラスの魔女こと円華が出会い、ちょっとした問題というか課題を解決していく。

全般を通してグチグチと色々と悩んでいる男たちに円華が「悩んでいてもどうしようもない。考えても答えは出ない、それは物理学の問題、実験すればいい」などと歯切れのよい口調でちゃっちゃと乗り越えて行ってしまう。

なんだろう、これは世の中のくだらない事で悩んでいるオッサン達へのエールというか叱咤激励なのかもしれない。

考えても答えの出ないこと、悩んでいるだけでは前に進めないこと、結局はやることでしか見えてこないものが沢山ある。頭だけで考えるよりも前に。自分の体で。そういうことなのか。

最終章、「ラプラスの魔女」の舞台となる温泉街での硫化水素による一家死亡事件へと繋がる。

少しずつ、本命へのプロローグとして準備は整っていく。この前日譚を読んだ上で「ラプラスの魔女」を読むともう少しイメージが変わりそうである。

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