読書「億男」でお金と幸せの関係を探る

読書(小説)
jackmac34 / Pixabay
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3億円宝くじが当たったら

弟の借金を背負、家族とも別居状態になった主人公。ある日、駅の商店街でやっていた福引の景品で手に入れた宝くじで3億円当選してしまう。

3億円あれば借金を返して家族とやり直して新しい生活を始めることができる。

そう思ったものの、ネットで「宝くじが当選した人が不幸になった結末」などの記事を読んでどんどん不安になってしまう。

そこで、大学時代に落語研究会で親友だったが、今はずっと連絡を取っていなかった九十九とコンタクトを取り、会ってみると彼は大金持ちになっていた。

彼の助言に従って3億円をすべて現金で受け取って彼の部屋に遊びに行き、そこで繰り広げられた酒池肉林の世界から目が覚めると、3億円は彼とともに消えていた…

彼と3億円をかすかな手がかりを元に追いかけながら、お金と幸せの関係を追い求めていくのである。

というストーリーです。

お金で買えるもの買えないもの

お金で買えるもの、お金で手に入れられるもの、は確かに存在するけれど、お金では買えないものや手に入れられないものも存在する。

美味しいものを食べたい、高級車に乗りたい、世界一周をしてみたい、タワーマンションに住みたい、こういったものは単純にお金で買えるし解決できるものです。あるいは、健康を手に入れたい、高度な医療を受けたい、といったものも手に入れられるでしょう。

しかし、簡単にはお金で手に入れられず、一度失ったらお金で買い戻せないものがあります。

人との信頼

信頼は築くのは難しく、失うのは簡単。そして、お金は信頼を失う原因にはなるけれど、築くためのツールにはなり得ない。

分かっているような気がするが、実際に目の前に大金を積まれたときにどう思うか。これはなってみないと想像ができないが、果たして自分は信頼とお金のどちらを取るだろうか。まあ、残念ながらそこまでお金中心の生活をしていないので、出会う機会はなさそうですが。

そして、そんな分かりきったようなことよりも、改めてハッと気付かされたのは、主人公の妻が別居と離婚を決意した理由。

人は生きるのみにあらず

弟の借金を背負って貧しい生活になったことそのものが原因なのではない。そもそも人間が何のために生きているのか、お金とはいったい何なのか。

人はお金を稼ぐために生きる動物なのではない。何か成し遂げたいこと、やりたいことがあり、それを実現させるための手段としてお金を稼ぐべきなのです。

毎日仕事をしてお金のことばかり気にして生きていると、つい忘れそうになってしまいますが、このことは胸に改めて刻んでおこうと思いました。

そして、そんなことを思いながらも、ああ、そろそろ車を買い替えたいな、などとやはりお金で解決できる煩悩的なことばかり考えてしまう自分がイヤになってしまいますが…

 

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