読書:隣の人の投資生活〜投資の心構えを身につけるということ

貯蓄から投資へ。

でも、投資する上では何を考えてやればいいのか分からない、周りから騙されないようにするにはどうすればいいか、そんなことを銀行勤務の主人公率いる「マネー探偵団」が相談者の悩みを解決しつつ、投資の心構えを紹介していくストーリー。

投資ってなんだろう、という初心者向けに作ったことは分かるのですが、なんだか登場人物が多すぎて話にまとまりがなくなっています。

毎回登場人物がお金のことで「マネー探偵団」に相談し、その結果として心構えを紹介するのが一連の流れです。しかし、各話の中で伝えきれなかったことが多いのか、なんでその結論になるの?という無理やりストーリーが多く感じられました。

たとえば、第一話では投資よりも銀行預金好きな人が登場しますが、「預金していることもリスク。リスクとは標準偏差なので正しく付き合っていけばいい」というもっともな展開なのですが、なんで相手がその一言で納得できるのかが説明不足なのです。

各話で掲げられる金融ポリシーは一般的な話だと思うのですが、そのポリシーを具体的にどう読み込み、どのような投資をしていくのが最適なのか、といった解決策は何一つ提示されていないのです。だから各話のポリシーに正当性というか骨太さを感じることができませんでした。

初心者向けかと問われると、初心者だったら各話のポリシーを読んでも具体策が思いつかないだろうし、ある程度知識のある人なら当たり前の話で目新しいこともない、といった感じでしょうか。

ストーリー自体は会話形式でぽんぽん進んでいくので、優しくすっと読める投資生活本を求めている人におすすめです。