Bリーグ栃木ブレックス優勝の試合を見て田臥勇太のバスケに涙した話

2017年5月27日に実施されたプロバスケットボールBリーグ、栃木ブレックスと川崎ブレイブサンダースの試合をテレビ観戦。

プロバスケットボールリーグに統一されて一年目、開幕戦がテレビで放映されたけど、その後どうなっているのかと思ったら代々木体育館が赤と黄色で満員。

これは本当にバスケットボールの試合なのだろうか。

実業団の試合よりも高校バスケットボールの方が人気が出てしまうようなスポーツだったのに、一年で大きく変わったなと思っていたら試合開始。

どちらかのチームに思い入れがある訳ではないけれど、ずっと注目して見ていたのは栃木ブレックスの田臥勇太。

ぼくよりも5歳も年下だけど、バスケットボールに少しでも関わった人なら誰でも聞いたことがある天才プレーヤー。

スラムダンクの山王のモデルになった能代工高時代には、1年生のときからレギュラーで高校3年連続三冠という比類なき成績を残した天才。

身長173cmとバスケットボール選手としては小柄ながら、その卓越したスピードとセンスで日本国内には敵無しの状態。

将来どうするのか、と思ったらアメリカに渡ってNBAに挑戦し、見事そのコートに立つことに成功。

日本に戻ってからは実業団に入らず、JBLのリンク栃木に入団して今に至る。

そんな彼も37歳、高校ルーキー時代から考えると20年以上の歳月が過ぎ、風貌は大人になり視野は昔よりも広がったもののスピードと体力はどうしても衰えているのではないか。でも、田臥勇太にはチャンピオンになって欲しい。そう思いながら見ていた。

さすが一発勝負の決勝戦。

1Qから白熱した試合展開。互いの持ち味を発揮して、攻める川崎ブレイブサンダース、守る栃木ブレックスの意地の張り合いで勝負の4Qへ。

ここで田臥勇太が再びコートへ。

4Qは完全に田臥勇太が試合を支配していた。

追い掛ける立場の栃木ブレックス、元々ディフェンスが良いチームが4Qに入ってからさらにプレッシャーをかけ、ブレイブサンダースのミスを誘う。

ずっと見ていたのは田臥勇太。

相手がシュートに行ってブロックショットに間に合わないと分かっていても懸命に手を伸ばす。

センターにアリウープ気味のパスが入っても長身選手に怯まないどころか、あわよくばオフェンスファールを取ろうと立ちはだかる。

ルーズボールを諦めずに観客席まで飛び込む。

勝負どころではオールコートで当たる。

オフェンスでは隙を見つけてゴール下へキラーパス。

基本のピックアンドロールでノーマークを作る。

大切なパスは全部バウンドパス。

このプレーを見て少し涙が出てきそうになった。

なぜか

それは、ぼくがバスケ現役時代に監督に言われ続けたことだからである。

身長が低く俊敏さしか取り柄がなかったぼくは、走る、止める、確実にパスを出す、というプレーがチームに求められた。

田臥勇太と比べると失礼なのは重々承知なのだけど、彼は日本プロバスケットボールの頂点を決める試合でそれを実践している。

オフェンスはディフェンスから。

スラムダンクでの湘北高校の三井寿の台詞だが、これを基本として取り組んでいた学校は多いだろう。

自分が身に付けていたバスケットボールの基礎的な考え方を、トッププロの田臥勇太がコート上で実践している。

そして、最終的に頂点に立った。

派手なダンクシュートや3Pシュートばかりに目が行きがちだけれども、本当に基本的なプレーと気持ちのディフェンスをしている田臥勇太を見ていると自然と涙が出てきた。

自分がやってきた、自分が考えるバスケットボールは間違ってなかったんだな。

最後まで気迫溢れるプレーでチームを引っ張り、優勝した栃木ブレックスには本当におめでとうと言いたい。

失礼ながら東京や大阪ではなく栃木という地方であることにも大きな意味があると思う。

田臥勇太がリンク栃木の時代から、じっくり作り上げ、地元と一体になって優勝したのだから。

そして、次シーズン、わたしの地元の西宮ストークスはB2からB1に昇格を決めた。

B2優勝決定戦を観戦したのだが、やっぱりバスケットボールは面白い。

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来年は、栃木ブレックスが西宮に来てくれるのか。田臥勇太を一目見たい。

気迫溢れるプレーでチームを引っ張る姿や、基本に忠実なプレーを目の前で見れるなんて本当に楽しみである。

栃木ブレックス、優勝おめでとう。