読書「雪煙チェイス」東野圭吾

東野圭吾さんの文庫本「雪煙チェイス」を読みました。

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概要

スノーボード好きの大学生が、ふとしたことから老人の殺人容疑で警察に追われるハメに。

警察に追われていることを友人から知った彼は、殺害当日のアリバイを証明するために一縷の望みをかけて長野県のスキー場へ。

コース外の立ち入り禁止区域で出会った彼女に写真を撮ったのだ。しかし、名前も連絡先も知らない。覚えているのはウェアとホームグラウンドだと言ったスキー場のみ。

果たして彼は自分のアリバイを証明してくれる『女神』を見つけることができるのか。

 

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感想

殺人事件の推理物というより、容疑を掛けられた逃走ものであり、恋愛ものでした。

スキー自体は高校大学時代に数回やった程度で、スノーボードにいたっては未経験ですが、小説内の疾走感と景色の描写が素晴らしく、その光景が目に浮かんできます。

どうやったら『女神』を見つけることができるのか、必死に考える大学生の知恵は面白く、「おお!ついに!」と思ったタイミングでまさかの展開。

終盤まで一気に読める展開の早さとテンポの良さは、さすが東野圭吾といった感じです。

元々の殺人事件の容疑者、『女神』の正体、の展開については、あっけないところでしたが、推理小説ではなく逃走劇と恋愛物だと考えれば納得のもの。

東野圭吾は何作かスキー場やスノーボードをテーマにした作品がありますが、その中では疾走感やテンポの良さでは一番読みやすいと感じました。

にしても、スノーボードをやる人はどうして管理区域外を滑るのを普通のようにやるのだろう。自己責任と言いながら、リフトを使って、事故を起こしたときにはレスキューに頼る。これのどこが自己責任なんだろうな、と思う。

本作でも管理区域外を滑るシーンが出てくるのだけど、それが当たり前のように描写されれいること自体が疑問で不思議だけど、そういうものなのでしょうね。