【読書】死ぬこと以外かすり傷(箕輪)

日本で最も売れる本を作る編集者(自称なのか事実なのかは不明)である、箕輪氏の自伝的なもの、兼サロンとかの宣伝本だと思って読むのが吉。

なお、図書館で予約して、たまたま回ってきたときには文春砲でセクハラ疑惑が報道された後、サロン内で暴言を吐いたところを録画されてネットに暴露される、という素敵な状況になっていました。

「売れる作家」というキーワードは聞くことがあるけれど、「日本一売れる本を作る編集者」というのは初めて聞いた。正直、本を書くときにタイトルや作者は気にするけれど、編集者を気にして買ったことがなかった。

で、実際にどんな本を作って出しているのかと調べてみるが、ホリエモンを中心とした煽り文句が沢山書いてある本ばかりでした。ホリエモン自身、自分で書いたものではなくって話したことを編集してもらった、的なことを言っていたのでほぼ編集の力で本を出したことは間違いなさそうである。

で、それらの本がどれくらい売れたのか、どれくらい人気があったのか、というとどうやら瞬間最大風速では1位になったりしたようだが、これにはカラクリがあるみたいだ。

本書でも自身が主催する「サロン」があることを書いており、参加すると箕輪氏オススメ本が配られるらしい。と言っても、正確には会費から購入しているので、当然売り上げは箕輪氏が所属する会社であり、本も「売れ」る状態になるのである。

なるほど、そういうカラクリで日本一売れる編集者、を語っていたのですね。

セクハラ報道の件もあって、すっかり胡散臭い人の代表格みたいになってしまいましたが、本書の中では編集という仕事が好きで、そのためには早朝から深夜まで死ぬ気で働いていた、ということが描かれています。好きな仕事だったら、それくらいはできる、というモチベーションの保ち方なのでしょう。個人でやるならお好きに、というところですが組織として一緒にやっていくのは大変そうですね。

愚直に本の編集だけを続けていればよかったのでしょうが、どうにも変なビジネスモデルにはまってしまったんだな、と。そして、この本自体、どこが面白かったのか分からなかったので、そもそも売り方が上手な本だったのでしょう。

本書を読んで役に立ったことは、彼が編集した本を選ばない、という選択肢を取る道をしったことである。売れてる本が役に立つ、面白い、ということを証明しない、という観点ではいい本でした。

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