【読書】人間をお休みしてヤギになってみた結果(トーマス・トウェイツ)

表紙とタイトルで負けました。出オチ感が半端ないのですが、中身もしっかりしています。

だって、表紙の写真は「ヤギにコスプレした男が野生のヤギとキスしようとしているシーン」でタイトルは『2ちゃんまとめサイト風』なのです。ついつい手に取ってしまう仕掛けに負けてしまいました。

スポンサーリンク

イグノーベル賞を受賞

さて、この本は2016年にイグノーベル賞を受賞した著者が、どのようにしてその研究を実施したのかをまとめた自伝です。

2016年のイグノーベル賞はこちら。
http://www.huffingtonpost.jp/keiko-hiromi/ig-nobel-prize-2016_b_12159750.html

もともと、英ロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業している優秀な人であるはずなのに、就職すら決まっていない人生を好転させるどころか「悩みがないヤギになってみよう」と考えてしまうのだから意味不明。

いや、そもそもヤギにだって悩みはあるのかもしれないのに…

ガチでヤギを目指す

で、ちょっとの時間だけヤギのコスプレをする程度なのかと思ったら、まったくそんなことはなく、少なくともヤギになってアルプスを越えるという。

いや、普通に歩いてもアルプス越えって大変なはずなのですが。

しかも、単に四つん這いになるだけじゃなく、人工的な義手などを取り付けて、可能な限りヤギに近い骨格を目指し、草を食べることで生きて行く、といったできるだけヤギに近づこうとするのです。

頭の良い人が本気で面白いことをやろうとするとこうなるのか、という最高に笑える背景描写の数々。

動物に近い思考をえるためにシャーマンにあって儀式を受けてみたら単なるドラッグだったり、骨格を研究して義手義足を作ってもらったり、草を食べて消化できるようにするために特別な胃を作ってみたり、とちょっと遊ぶのではなく全力で本気で楽しそうに取り組んでしまうのです。

頭のいい人が真剣に遊ぶ

協力をお願いする人たちも、専門企業や大学教授など、その道のスペシャリストばかり。ちゃんと研究の予算を取って、専門家が協力すると、こんなに面白くなるんだという証拠ですね。

久々に笑いながら読んだ本でしたが、一体この研究はこのあと何の役に立つのでしょうか。この研究結果が何かの成果に結びつく日を楽しみに待っていたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました