【読書】GAFA(スコット・ギャロウェイ)-GAFAは敵か味方か

NHKの番組にもキーワードが登場するくらい、すっかり有名になった感がある「GAFA」。やっと発端となった話題の本を読み終わったと思ったところに、2019年初からアップルショックで株価下落なんてニュースが飛び込んできた。

Googleはタックスヘイブンを使って合法的に納税を回避している、なんてニュースまで。良くも悪くも経済の中心にいることは間違いなく、彼らの一挙手一投足によって世界経済が動く状況である。

本書はGoogle 、Amazon、Facebook 、Appleといったテック系4社が成功した理由と著者の個人的感想、そして今後の見通しを解説した本である。なお、最近はGAFAMでMicrosoftが追加されているが、まずは4社だけの話ではある。

まず、お世辞にも著者はGAFAのことが好きだとは思えない。基本的には強欲すぎて社会に還元されてない状態を快く思っていない。強欲すぎる4社は大金持ちは生み出したが、社会全体を良くしているわけではない。という発想だ。

しかし、実態としてこの4社は強い。では、そもそも、この4社の特徴と強さが開設されている。

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Apple

スティーブ・ジョブズをある意味では神と崇めた宗教的な側面を持つアップル。かつてAppleの新製品発表会では彼のプレゼンテーションに一喜一憂し、彼の作るものを否定する人たちを許さない雰囲気が漂っていた。

どちらかというとギーク、オタク向けだったAppleのコンピュータを一躍高級ブランド化した成功要因はアップル・ショップ。

ガラス張りの店構えにスタイリッシュなディスプレイ、そして大した外見ではないけれど洗練された雰囲気のシャツを着た店員、ただの故障修理窓口は「ジーニアス・バー」となった。アップ・ショップは高級ブランドのブティックと同格になりたかったのだ。

なるほど、Apple製品はオタク向けではなく、高級ブランドとしてのファッションアイコンになりたかったのか。そう言われてみると納得である。いや、Mac使いやすいので好きですけどね。

Google

おそらく現時点ではもっとも替えの効かないサービスを提供している。

検索サービスでは、2位のBingとの利用者数の差は圧倒的で、Yahoo!が独自検索エンジン開発(YRP)を放棄してGoogle検索結果を取り入れた時点で勝負が決まった。

つまり、「検索エンジン=Google」の世界を作り上げようとしているのだろう。Google前までは様々な検索エンジンが百花繚乱状態だったが、Google誕生後に新たな検索エンジンが出てきてない。

そしてGoogle検索に引っかからない、あるいは100位以下などの場合は、サイトへの検索流入が皆無になるため、実質そのサイトが世の中には存在しないこととほぼ同義である。

ブラウザのChrome作ったり世界を牛耳ってる感があるけれど、Google+やGoogle hangoutなど撤退したサービスも多々ある。Microsoftに比べると、ビジネスユーザーのために、みたいは発想が希薄なのか徹底も早い。

Facebook

日本ではそこまで使用率は高くなく、使っているのは中高年で、あくまで知り合いとの連絡用でTwitterとは住み分けられている感がある。

そんなFacebookがなぜ成功したのか、というと、最近の若者が単純に情報をシェアするツールとして利用しているからとのこと。うーん、私の生きている世界とは違う世界があるのかもしれない。

Facebookに流れてくるフィードやニュースによって考え方が変わって世界が動く、果たして本当にそんなことがあるのだろうか。やや疑問である。

Instagramを買収したけれど、アカウント連携以外どういう価値があるのかよく分からない。インフルエンサーという人がいるらしいのだが、普通に芸能人や高級ブランドにとって価値がある媒体な気がする。素人は参戦しない方がいい。

Amazon

すっかりインフラになってしまった感のあるAmazon。特に日本の変態物流との相性は抜群だった模様。

赤字だろうが何だろうが突っ走るベゾスのやり方は、何にそこまで追われているのだろうかと心配してしまうレベルなのだが、多分本人はそんなこと思っていない。

Amazonはマーケットプレイスが始まって、変な転売業者が日本語の怪しいレビューで売る商法が活発である。何かあればAmazonは返金などの対応をしてくれるが、そもそも使った時間を返して欲しい。という訳で本以外ではAmazonを使わなくなってしまった。各メーカーの公式サイトかヨドバシカメラの方がよい。

まとめ

すっかり世界を支配されている感があるITの巨人4社。やはり人が集まるアメリカが圧倒的に強いのか。プログラムも英語ベースで組むので、言語的にも有利なのは間違いない。

ハードウェアの時代には、アップルはソニーに憧れていたこともあったと聞く。VAIOの筐体にMacを搭載するという夢のようなプロダクトができていればな、と思うこともしばし。

なぜ日本でGAFAが誕生しないのか、と言う声も聞こえるが、日本のソフトウェアエンジニアのレベルは決して低くない。現にGAFAで働いている人もいることからも分かる。

では何が悪いのか、というと使う側のリテラシーが圧倒的に低いことと、ハードウェアの作り方と考え方や品質管理手法を持ち込んでる人が多いからではないだろうか。

この辺が変わればいいのかもだけど、もう少し未来の話になりそうだが、その頃には優秀な人はGAFAに転職してるんだろうな、と思う。

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