読書「長友佑都のファットアダプト食事法(長友佑都)」脂肪を有効に燃焼する身体を作る

サッカー日本代表であり、現在はトルコのガラタサライでプレイする日本屈指のサイドバックの長友。

人一倍ストイックに走り込みや体幹トレーニング、さらにヨガまで導入してコンディショニングを整えていたが、その中で食事の重要性に気付いて取り組んだ体質改善方法をまとめた本。

さて、この「ファットアダプト食事法」なのだが、読み進めるほど「ロカボ」と言われる緩やかな糖質制限食に似ている。と思ったら、協力しているのが「ロカボ」提唱者である山田悟医師なので当然である。要点をまとめる。

  • 糖質は一食40g程度まで
  • タンパク質は肉と魚を中心に
  • 良質の脂と野菜を大量に

血糖値スパイクなどを考えて糖質を制限する。タンパク質と脂質と食物繊維をしっかり取ることで、肉体を作りつつ糖質の吸収を緩やかにすることが狙いである。

トライアスロンやウルトラマラソンなどエンデューロ系のアスリートも糖質メインではなく、いかに脂質をメインにしてエネルギー変換できるか着目している、とのことである。

しかし、エンデューロ系に挑戦するならマフェトン理論がある。20年近く前にいかに脂肪を燃焼できる肉体するためのトレーニング方法として、心拍数に着目しつつ、糖質・タンパク質・脂質の摂取バランスにまで言及しているのだ。今さら脂質燃焼の話は珍しくない。

また、トレイルランニング界の第一人者である鏑木毅さんが、海外の大会で前夜にパスタをモリモリ食べてカーボローディングをしていたら、ライバルから「君はまだそんなことをしているのか」と言われたと書籍で書いている。

つまり、このファットアダプト食事法は、理論自体はすでに提唱されているものであり、目新しさはなく言葉を変えただけのように感じる。オメガ3脂肪酸、トランス脂肪酸などのアブラに関する話もよく目にする話題である。

ロカボというと糖尿病患者やメタボリックシンドロームの人向けに受け止められがちであるが、その考え方が世界で戦うトップアスリートにも適用できるのだ、という点が「ファットアダプト」と新たに名付けた理由なのかもしれない。

でも、長友のような超有名アスリートが紹介することで、高糖質食中心からタンパク質と脂質中心食に変わっていくようなるのであれば、本書の意味もありそうだ。

ただ、2020年2月現在、残念ながらガラタサライでの出番はなくなり、来シーズン以降の去就が決まっていないのが残念である。彼だけの問題ではなくチーム事情も関係しているだろうが、このファットアダプトの成果が出ることを期待している。

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